北村理事長

NPO法人チャレンジドサポートプロジェクトについて

NPO法人チャレンジドサポートプロジェクトでは、その名のとおり「障がいのある方(特に、知的障がい)のサポートする」という取り組みをしています。彼らに「グループホーム」という共同生活の場を提供することをメインの活動としていますが、それ以外にも余暇活動のサポートや障がい理解の促進なども併せて実施しています。

私の息子は最重度の知的障がい者(20歳)で、そういう子たちが将来どのように過ごして生きていくのか、親として責任を感じていました。その事がきっかけで「おやじの会」※1を立ち上げました。
この思いが法人の礎となっています。

自立支援法以降、障がいのある方はいわゆる福祉施設ではなく、「地域でグループホームなどに住んで自立した生活をしましょう」というのが政府の方針です。障がいのある方のグループホームとは、障がいのある方が4~5人で住む共同生活形態で、お洗濯や食事・お薬の管理などを「世話人」にサポートしてもらいながらより自立した生活をするものです。しかしながら、グループホームの数は、川崎市でも横浜市でも現実的にまったく足りていないのが実状で、約1000人の方々が待機しているといわれています。一方、住む場所はみなさんと同じで、どこでもいいというわけではなく、おひとりおひとりそれぞれ希望があるため、なかなかフィットする場所がないという状況です。

みなさんと手をつないでいきたい

元々の成り立ちが「おやじの会」※1と「(神奈川県立高津)養護学校」※2を退職された先生方が主軸となって立ち上げた法人でしたが、それだけではなく、いろいろな方々のサポートのおかげで成り立っています。

私たちのコンセプトは、「地域の方々と手をつないでやっていく」「いろいろな方々の協力を得ながらやる」。

そして障がいのある方々が、普通に生活出来るようなればと思っています。

常に感じているのは、「サポートしている・助けていると思っている側が実はその方々から助けられている。」という事です。わたしたち法人も前述のとおり「障がいのある方をサポートする」ことを目的にしていますが、実は我々こそが支えられているのかもしれない。

それは、障害のある方自身に支えられているのかもしれないし、地域の方々に助けられているのかもしれない。そういう思いは大事にしたいと思っております。「支えている、支えられている」という実感を常に持ちながら、いろいろな方々と皆さんと手をつないでいきたいですね。

手を添えているイメージのロゴにもそういう想いが込められているんですよ。

ロゴ_アイコン

チャレンジドサポート プロジェクト発足までの道のり

20歳前半で結婚をし、30歳の時に息子が生まれました。彼が4歳の時に自閉症で知的な障がいがあることが分かりました。家中が「ドーン」と暗くなりましたね。いわゆる「暗黒の時代」。障がいの子を持ったご家庭では1回は経験するといわれています。でも、障がいの子供がいる親たちには、この時代を乗り越えてきているから強いんですよね。

あるとき「ストレングス・ファインダー」という考え方を知りました。
「ストレングス・ファインダー」とは苦手なことを人並みまで持っていくのは大変だけど、得意なことはそれほどでもない。じゃあ得意なことを伸ばしましょう。その方が楽だし、効果的ですよ、という考え方です。
強みにフォーカスしている所がとても大事で、これは自分の息子にも言えることです。苦手なことは山ほどありますが、得意なことも山ほどあるんですよね。そして、強みはずーっと変わらないものだから、どんどん強くできるんです。

私の最大の強みは「ポジティブ思考」です。これは、息子によってさらに強められたと思います。そしてそれは息子を授かって以降いろいろ大変だったけど、それが「どんな暗闇でも一筋の希望を見つけることができる」という能力の育成に結び付いたのだと思います。

二足のわらじを履いているという想い

私は一般企業にも所属しています。

会社と当法人、二足のわらじを履いてやるということを決めています。会社を辞めなければ、このようなNPO活動が出来ないという風にしたくない。仕事をしていても必要なサポーターと手を組めば、グループホーム運営は出来るという例を作りたい。それにより、多くの方に「もしかしたら自分たちも出来るかもしれない」と思ってもらえることが狙いです。そうでなければ、この慢性的なグループホーム不足は解消できないでしょう。我々の失敗や成功のためのポイントは積極的にシェアしていきたいと思っています。

北村理事長

走りながら死ねたら本望です!

最初の目標だった「5年間で5個のグループホームを作る」という目標はは達成できそうです。ただ、まだまだグループホームは足りていません。

自分たちが息絶える頃、望ましくは日本社会全体でこのグループホーム不足が解消されていてほしいですが、難しいでしょうね。だから我々は死ぬまでやり続けます(笑)自分の子供のためではなく、同じような障がいを持った子たちのために働いていく。この想いは息子によって教えられたもので、いつも彼に背中を押されている感じです。

私は息子が生まれるまでは、決して優秀な社員ではありませんでした(笑)
でも、こうして息子によって人生のやりがいを見つけました。やり続ければ必ず良いことがあります。失敗しても成功するまでやり続ければよいのです。

「変えられるものを変える勇気と、変えられないものを受け入れる冷静さと、そして両者を識別する叡智をお与えください」ラインホールド・ニーバー
息子が知的な障がいをもっているということは変えられない。でもその周りは変えられる。そう強く思います。

北村理事長


高津養護学校おやじの会※1
https://sites.google.com/site/takatsuoyaji/home
神奈川県立高津養護学校に通う知的障がい児の父親を中心に、子どもたちのくらしや将来を考える会として2009年11月に発足。「できるときに できるひとが できることを!」をモットーに子どもたちとその家族の笑顔と未来のために貢献します。

神奈川県立高津養護学校※2
http://www.takatsu-sh.pen-kanagawa.ed.jp/
子どもたちの大好きな学校です。


NPO法人チャレンジドサポート プロジェクト
http://npo-csp.com/