“一に人格、二に技術”
我々は、自らの人間的成長と能力向上に努め
豊かな発想力をもって、社会の発展に貢献します

社員から”やろう”と言ってきてくれる社風、それが強み

1974年8月2日に創業し、現在で43年目となります。創業メンバーは私を入れて8名でしたが、徐々に業務拡大し今では100名になりました。もともとソフトウェアの派遣業からスタートしましたが、受託開発も請負う様になり、現在はネットワーク環境を支える基地局や、世界最高水準を誇る鉄道の運行など制御系システムの開発、金融・医療・物流を中心とする業務システムの開発を主幹としています。

事業の約半分が制御系を占めるというのはソフトウェア会社としては珍しいと言われますね。お陰様で電機・通信・交通インフラなどの大手メーカーさんとお取引させていただいてますが、特定メーカー1社に依存せず、幅広く手掛けられるのは社員の技術力あってのことですね。最近では、医師と共同で開発した癌の発育速度を計算するアプリケーション“DT計算器”や、ICカードや顔認証で勤怠を管理する“打刻ちゃん”、園児の登降園管理を行う“とうえんちゃん”、クラウドで運送や倉庫を管理するシム“Mercury”など自社製品も増えてきています。これらの製品の多くは社員が企画立案・開発した製品です。

対外的に「ウチはこんなこともできるんですよ」という技術力のアピールになるし、何より社員の自発性・モチベーションが高くなる。社員から“やろう”と言ってきてくれるのはうちの社風であり、強みですね。

打刻ちゃんTouch(C)2016 Data Process Service Co., Ltd.

「自分はこの会社と社員が大好きだ、だからやろう」という思い。

子どものころはわんぱく坊主で近所の子ども達と走り回って遊んでいました。裕福な家庭ではなかったんですが、明るい両親のおかげで貧乏と思ったことはありませんでしたね。高校卒業後に当時珍しいコンピュータを“面白そう”と感じ、大阪の富士通のコンピュータ修理会社に入社してエンジニアになりました。その後、プログラミングの楽しさに目覚め、東京のコンピュータ会社に転職したんですが、この会社の先輩が「一緒に会社をやろう」と声をかけてくださったのが我が社の始まりです。

当時はコンピュータの萌芽期で、今は情報セキュリティが厳しいので出来ませんが、請負会社が案件を持ち帰って開発する、というスタイルも普通でしたね。大手の会社さんが他社の新人プログラマーを受け入れて“一緒に成長する”という懐の深さがあった時代でした。

43年続いていると高度成長期もバブルも経験しましたが、私にとって一番の転機は創業者である前社長と経理を担当されていた奥様が事故で2006年に突然亡くなられたことです。時期は12月、ボーナス支給日を目前にして前社長名義の銀行口座が凍結され・・・その時、私を含め残された社員は技術者ばかり、会社のことも経営のこともさっぱりで、キャッシュフローの把握もままならない状態でした。「まずは社員にボーナスを支給しなければ!」と社員と社員の家族を守るために必死でした。

そんな中での社長就任です。創業メンバーで残っていたのは私一人、知識も経験もない中で社長の後継は不安と葛藤だらけで悩みましたが、最後に行き着いたのは「自分はこの会社と社員が大好きだ、だから自分がやろう」という想いでした。一人ではできなくてもみんなの協力があればできる、それに後押しされて社長になりました。

技術よりも人格を優先する、先代からの理念を受け継ぐ

「技術よりも人格を優先する」先代の社長が考えた理念です。仕事に対する誠心誠意な姿勢と、お客様から信用と信頼を得られる人間性こそが最も大切で、人の成長が会社を成長させる。まさにこれが我が社の目指すところであり、同時に強みでもありますね。

昨今叫ばれているキーワードにIoTがありますが、これまで我が社はIoTやAIの分野にはあまり携わっていませんでした。既存の技術にこだわらず、時代に取り残されないように新しい技術を取り入れて事業を拡大していくことはこれからの時代を生き抜くために必要不可欠。

幸運なことに、我が社にはハードウェアに強い技術者、通信に強い技術者がいます。

それらを推進力として新しい分野に積極的に進出していきます。

また、人口減少時代における技術者不足のリスクも見据え、第42期からは教育事業もスタートしました。自社だけでなく他社の技術者も育成し、パートナー関係をより深めた事業展開を目指しています。



藤田社長が信頼をおく社員の皆さんと。風通しの良さが伝わってきます。

お話を伺って・・・

(株)データプロセスサービス 藤田社長のお話を伺って、強く感じたのは「人を大切に想う気持ち」です。先代社長との出会いから現在の社員の皆様への信頼感、この揺るぎない関係性がまさに当社の強みであり、先代社長の急逝という不測の事態を乗り越えうる藤田社長のご決断の礎となったんですね。

お薦めの本は「七つの習慣」※1というところも、人格に主体性を置く藤田社長らしさ。新しい時代を見据えてこれからも「人のチカラ」で発展する㈱データプロセスサービス、楽しみです!!

※1七つの習慣 スティーブン・R・コヴィー博士著

株式会社データープロセスサービス
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