「全従業員とその家族皆の幸せを追求すると同時に
人間らしさと情報技術の調和で愛のあふれた社会を実現します」

創業から12年、今が第二創業期

現在の主な業務は電子カルテを中心として、システム導入及びその周辺の構築ですね。システムの導入にかかるSI部門、お客様単位のご要望に合わせてカスタマイズを行う開発部門、操作説明はじめ運用までサポートするインストラクター部門を柱として、プロジェクトの1フェーズにとどまらず一括受注できるのがウチの強みです。

病院のシステムに関することはなんでもやります。新規事業としてウェブサイトの作成からブランディング、効果的な集客にコミットするマーケティングを強みとしたWEBサービスも始めました。

これからますます盛んになるクラウド社会を見据えて自社にノウハウを落とす意味合いもあり、この分野については医療業界にとどまらず展開しています。また、グループウェアの「desknet’s」や企業向けチャットアプリ「ChatWork」、日報共有アプリケーション「gamba!」の提案販売、現代の情報化社会で最も重要視されている脅威の一つであるセキュリティを強力に守る「ウィルスバスタークラウド」の代理店業務など営業部門の強化も行っています。

創業して今年で12年になります。創業前フリーで請けていた電子カルテのシステムインテグレーションを事業化しました。
それまでのお付き合いもあり、お客様とは当初より信頼関係が築けていたおかげで、スタートアップ期特有の大変さはあまり感じませんでしたね。フリーの時代は給料の割に労働時間が長いという過酷な状況でしたが(笑)勉強させてもらっているという気概で頑張っていました。創業後も、フリーの時代にお世話になっていた会社へのご恩返しの気持ちも込めて契約窓口をお願いしたりして、良い形で関係性を持続し今に至っています。

現在は当時と比べると業態が変化していて、今までのやり方では通用しない。10年を超えて第二創業期に入った感覚があります。が、10年を超えた会社に創業時と同じくらい熱い志を持った人間が集まるのって実は難しい。この時期の事業転換は大変です。でも、この状況を乗り越えて次の10年を迎えたとき、この困難は絶対”力”に繋がる。いい思い出になる。第一の創業期は僕が種まきをしましたが、第二の創業期は社員みんなに協力してもらう。これが今、自分が試されているところという実感があります。また、この年齢でこの試練を経験させてもらえるということはラッキーだ!と思ってます。

それまで接客業をやっていたのにIT業界に転身したのは、もともと好奇心が強くて新しいことに興味を持つ性格なので(笑)。
未経験なのに派遣会社に登録しました。90年代の終わりくらいかな。ExcelとかWordとか、全然わからないのに本をベースに勉強して、派遣登録して2週間くらいたったら現場に配属されました。150名くらいの大手の会社のビッグプロジェクトで、最初は仕様書の作成とかしてましたね。派遣会社から言われたのは「絶対喋るなよ!」。何故かというと喋ると知識がないのがばれちゃうからなんです(笑)でも、待てよ?ということは知識を身に着ければ喋っていいんじゃん、って思って。現場で他の人たちが話してるTCP/IPとか、LANとかプロトコルとかの専門用語を全部こっそりメモって、家に帰ってからIT用語辞典を引いて覚えました。

そうこうしたら1~2か月経つころには他の人の会話がわかるようになって、会話に参加するようになったら「じゃあさ、それやってよ」って他の作業を振られるようになって。そのうちC言語を覚えて、画面を作るようになり、友達もできて一緒に飲みに行き出して・・・どんどん楽しくなってきましたね。

今は労働者保護が強いしインターネットで情報も取得できるけど、当時のエンジニアはまさに「職人」。先輩も新人に対して「教えないよ。教えたら俺の仕事無くなっちゃうじゃん。知りたかったら自分で覚えな。」というスタンス。まさに”技術を盗む”でしたね。でも、子どものころ武道をやっていたのでその流れに違和感はなかったなあ。

黙っていて教えてもらえるなんて虫のいい話で、色々手を尽くして先輩に着いて行きました。そうしたらだんだん可愛がってもらえるようになり、「これ使いなよ」ってソフトをもらったりするようになった。バルク品のWindowsを秋葉原で購入して、ISDNでネットを引いて、設定、失敗、また設定。レジストリ消しちゃった・・・!なんて青くなることを、仕事の後に毎日夜中の3時くらいまでやってました。全然寝てなかったけど、夢中だったので気にならなかったな。今は眠くてしょうがない(笑)

自分が「すごいね!」と言われるより、社員が「すごいね!!」と言われるほうが嬉しい

経営は長いスパンで結果を出す難しい仕事。ゴールがなくて、現場で作業していた時の様にわかりやすい達成感も薄い。今の自分があるのは、全部過去の苦労や経験が繋がってきているからなんだけど、人生はなかなか上手くいかないなというのが本音かな。

僕が目指しているのは効率的に結果を出す、という現代の主流になっているわかりやすいサクセスストーリーではなく、人との出会いや過去の経験を繋げてみんなが自己実現をするという場の提供、なんですね。時間はかかるけどサイバーに関わるステークホルダーみんなの幸せを大きくしていきたい。そうやって事業分野を広げて、社員同士やその家族が幸せそうにしているのをはたから見てニヤニヤしているのが好きなんです。自分が「すごいね!」と言われるより社員が「すごいね!!」と言われるほうが嬉しいんだよね。

自分は自分というアイデンティティが強いのか、ロールモデルや憧れの人というものがない。でも目標はあります。「勉強カフェ」という店舗経営も行っていますが、そこは「学びを通じて幸せな大人を増やす」というのがコンセプト。人との繋がりを幸せに繋げることは僕の裏ミッションなんです。

定期的に社内で開催される”おなかまプロジェクト”。
同じ釜の飯を食う、という取り組みで社員間のコミュニケーションを深めます。

これからの若い人に伝えたいことは、頭で考えるだけでなく、行動に移してほしいということ。困難に直面した時、アンラッキーと思うだけでなく、自分を変えてみようという主体性をもつこと。人生って右と左の選択の連続で、どっちを選ぶかってなったとき、絶対辛いほうを選んだほうが甘い果実が味わえるんです。

人と交わることを恐れず、繋がりを大事にする。悩んだらサイバーに来てください。人間はみんなで集まって大きいことを成し遂げる動物で、そのためにみんなサイバーに集まっているんです。

お話を伺って・・・

会社の理念である”人間らしさと情報技術の調和で愛のあふれた社会を実現します”。手間のかかる”人間らしさ”と効率を求める”情報技術”は、一見すると困難な二律背反とも思えます。しかし絹川会長はその困難を超越して融合させる”繋げる”力を持っている人。過去の経験を一つ一つ丁寧に繋いで、新しい出会いに繋げていく・・・一本の線を面に広げて”幸せの連鎖”を作り続ける絹川会長とサイバーグリーンシステム有限会社、皆さんのこれからのご活躍から目が離せません!

サイバーグリーンシステム有限会社
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